アガベ エボリスピナ(Agave Utahensis eborispina)
アガベ ユタエンシス エボリスピナは細長く伸びる葉に薄茶色の鋭く細長い棘が特徴のアガベです。
非常に人気のあるアガベで、成長した株ですと数万円もする人気種です。
育て方次第で葉を綺麗に開かせたり、締めたりと様々なスタイルを楽しめます。
暑さ寒さに強く、耐陰性もあるため初心者でも比較的育てやすい品種だという説も見受けますが、反面育成は難しいという方もいて、どっちなんですかねぇ。
ちなみに、エボリスピナの「エボリ」は「アイボリー」を指すらしいです。
細長く伸びたトゲの色を現しているんだとか…。
種子の購入先
ユタエンシス エボリスピナの種子はみんな大好きSeed Stockさんで購入しました。
エボリスピナだけでなくオテロイやチタノタなど人気の高いアガベの種子は売り切れ・入荷待ちのことがほとんどなのですが、運良く入荷情報を得ることができたので即購入しました。
今回は10粒の注文で届いたのはやはり12粒、おまけで2粒追加してくれたのでしょうか。
価格は10粒でちょっとお高い2,200円でした。
人気のあるアガベの種子はやはり値が張るようです。
※2022年7月28日現在、エボリスピナの種子が再入荷しているようです。
価格は同じく10粒で2,200円です。
Seed Stockさんの入荷情報はインスタグラム・ツイッター・メールなどで配信しているので、手に入れたい種子がある場合は登録しておくと見逃すこともなく便利です。
発芽率
ユタエンシス・エボリスピナを播種したのは7月3日頃、3日くらいで発芽しました。
12粒まいて発芽したのは11粒でしたので91.6%の発芽率となりました。
12粒すべて発芽しましたが、1本だけ途中で溶けるように消滅しました。
残りの11本は今のところ順調に成長中ですので消滅率は8.3%です。
ユタエンシス エボリスピナの育て方
ユタエンシス エボリスピナの特徴や育て方の注意点など基礎知識としての覚え書きです。
エボイリスピナの特徴
このユタエンシス エボリスピナは自然界では高山帯(アメリカ・カリフォルニア州ノパ山脈)に生息することが原因なのか、アガベの中でも気難しい性質を持っているようです。
元々が高山帯に生息しているので耐寒性は高いものの、逆に日本の夏の暑さや蒸れには弱く根腐れを起こしやすい植物でもあります。
- 秋から春にかけて、日中と夜間の温度差があるような気候を好む
- 乾燥地帯の日当たりの良いところで暮らす植物なので、日当たりと乾燥を好む
- 日本の夏のような高温・多湿な環境は苦手
- 高山帯に生息しているので耐寒性は良好(枯死しない最低温度0℃〜5℃)
エボリスピナの育て方・注意点
ユタエンシス・エボリスピナ(Agave utahensis var. eborispina)は、美しい模様と尖った棘を持つ魅力的なアガベの品種です。育てる上での注意点やケアについて、以下にまとめました。
1. 日光と温度
ユタエンシス・エボリスピナは十分な日光を必要とします。直射日光の下で育てることが理想的です。耐寒性があるため、寒冷地でも育つことができますが、厳しい寒さから保護する必要があります。
2. 水やり
アガベは乾燥に強い植物ですが、成長期には適度に水を与える必要があります。土が完全に乾いてから水を与えましょう。冬の休眠期には水やりを控えます。
3. 鉢と土壌
ユタエンシス・エボリスピナは浅い鉢や広い容器で育てるのが適しています。排水性の良い土壌が重要です。特殊な多肉植物用の土壌や砂利を混ぜた土を使用しましょう。
4. スペースと棘
ユタエンシス・エボリスピナは大きく成長することがありますので、広いスペースを確保して栽培することが重要です。また、この品種は尖った棘を持つため、扱う際には注意が必要です。皮手袋や厚手の手袋を使用することをお勧めします。
5. 繁殖
ユタエンシス・エボリスピナは子株(オフセット)によって繁殖させることができます。成長した子株を慎重に取り外し、根がつくまで乾燥させた後に新しい鉢に植え付けましょう。
6. 肥料
ユタエンシス・エボリスピナは一般的に肥料を必要としません。土壌が栄養豊富であれば、追加の肥料は必要ありません。
2022.7.27 種まきからから25日後
現状、屋内(室温26〜30℃)・腰水・植物育成ライト12時間照射で育成中です。
客観的な比較データがあるわけではありませんが、植物育成ライトを使用するとなんとなく成長が早いような感じがします。
今のところ特に不具合もなさそうなので、当面はこのまま成長を見守っていきます。
下の画像は一番育ちの良さそうな苗のアップ画像です。
種まきから発芽してまだ3週間ほどですので小さいです。
良く見るといっぱしに鋸歯が見えるところがかわいいですね。
頑張ってるようです。
2022.8.26 種まきから54日後のユタエンシス・エボリスピナ
種まきから54日経過したユタエンシス エボリスピナの状況です。
今も屋内(室温26〜30℃)・腰水・植物育成ライト12時間照射で育成中です。もちろん腰水も継続中です。
種まき後25日の写真と比べると30日程度でかなり葉数も増え成長していることがうかがえます。
また、途中で脱落する苗もなく優秀ではないでしょうか。自画自賛です。
2022.11.18 種まきから4.5ヶ月後のユタエンシス・エボリスピナ
前回から3ヶ月程経過してしまいました。
途中で2.5号鉢に植え替えてしまったユタエンシス・エボリスピナの現在の姿です。
一番小さかった株は残念ながら途中で消滅してしまいましたが、その他の9株は順調に?成長しているように見えます。
エボリスピナの成長速度は遅いようで、苗そのものの大きさは3ヶ月前とあまり変わらないようですが葉数が増えているので成長はしているのでしょう。
一番成長の著しいと思われる(といってもゆっくりとですが)株の画像です。
エボリスピナの特徴のとの字も出ていませんが葉数も増えてちょっとですが立派になったように感じるのは贔屓目でしょうか?
2023.9.22 種まきから約1年6ヶ月後のエボリスピナ
大分間隔が空いてしまいましたが、種まき後1年6ヶ月程経過したユタエンシス・エボリスピナの状態です。
下の画像はいくつかあるエボリスピナの中でも一番大きく育った株になります。といっても直径13センチほどですが。
1年半でこの程度なのでしょうか?もっと上手な育て方をすれば結果も違ってくるとは思いますが、エボリスピナは成長速度が遅いというのは本当のようです。
葉先のトゲの部分を拡大してみました。ここだけ見るとエボリスピナの片鱗をうかがわせる感じがします。葉先のトゲ、色がアイボリーです。
下の画像は大きさはイマイチですがエボリスピナの風貌を醸し出している株。
トップスピンがグルグルでなんだかソレらしいでしょ。
いずれにしろ現状ではまだ子株なので今後どのような形で成長していくかはわかりませんが、ひとかどの大きさになるにはあと2〜3年かかるかな〜といったところですね。
2024.0618 実生後2年5ヶ月後のユタエンシス・エボリスピナ
早いもので、実生後2年5ヶ月も経過してしまいました。
肝心の、ユタエンシス・エボリスピナはどうなっているかというと…
イマイチ調子悪そう
とりあえず、調子も良さそうで最も大きく成長した株はこちら。
横幅が最大14cm、高さ10cm程度になっています。
2年5ヶ月で調子が良ければこのくらいになると言った感じでしょうか。元々成長速度が遅いといわれているエボリスピナですからこの程度が限界なのかもしれません。
もっと育成上手な方なら違う結果になるのでしょうね。
下葉が少し葉焼けした部分があるのですが、3月か4月に急に日差しが強く暑かった日にやられました。
調子悪そうなユタエンシスエボリスピナ
調子悪そうな株はいっぱい有ります。
画像左下、ひどいですね。
いつ頃からこうなってきたのかハッキリしないのですが、気がついた時はこの有様でした。
葉焼けのように見えるのですが、それとはちょっと違うような感じなんですよね。
まず、葉の一部が灰色っぽくなって、時間と共に枯れて茶色になってしまうといった経過をたどるようです。
水のやり過ぎなのかとも思ってみたりしたのですが、常に湿っているといった状態ではないし、LED照明メインで、晴れた日は日光浴と光が足りない訳でもなさそうですし、ちょっと困っています。
幸いなのは、株そのものが枯れてしまうようなそぶりは今のところないことですかね。下葉は茶色に枯れても株がぐらついてくるといった様子はないので葉だけが枯れ込んでいるといった感じです。
エボリスピナを始めユタエンシス系は育成が難しいというか、繊細というか何というか他のアガベとはちょっと違うところがあるように感じます。
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