アガベ・オテロイの実生と成長記録

アガベ・オテロイ

アガベ・オテロイの種子を購入しました。
冬真っ盛りですが室内管理なので気にせず敢行した、アガベ・オテロイの種まき(実生)とその後の成長記録です。

アガベ・オテロイというとチタノタとの関連というか新種登録されたとかいろいろとかまびすしいですが、昔からあったチタノタFO76がオテロイと新種記載されたらしい。詳しいことは専門家にまかせるとして購入したのは確かにオテロイの種子なのでオテロイで突っ走ります。
オテロイの成長速度はこのくらいの日数でこんな具合に成長するんだということを記録していきたいと思います。

アガベ オテロイの種の入手

アガベ・オテロイの実生をするためには絶対に必要な物はなんですか?

そう、オテロイの種子ですね。これがなければ始まりません。

今回はみんな大好きSeed Stockさんでアガベ オテロイの種を購入しました。
10粒で500円と購入しやすい価格なのは助かります。

Seed Stock オテロイ購入ページ
Seed Stock オテロイ購入ページ

Seed Stockのサイトがリニューアルしたようで、在庫の有無がすぐにわかるので見やすい気がします。
その場で注文できるし使い勝手も良くなっているようです。

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2023年1月29日 アガベ・オテロイの種を蒔く

種まきの手順等々はアガベ モンタナ・パラサナで試す種まきから発芽(実生)までとほぼ同じです。

まず植物活力剤を混ぜた水にオテロイの種を入れて半日ほど放置。
直接蒔いても大丈夫なのですが、一手間かけた方が発芽率が良くなるとかなんとか…。

アガベ・オテロイの種を蒔く

適当に時間が経過したところで用意した用土に蒔いていきます。
オテロイの種をピンセットでつまんで蒔いていくことになるのですが、種は水につけられたことでふやけて柔らかくなっているのでソ〜ッと摘まむようにします。強く摘まむと種がつぶれてしまいます。
あくまでソ〜ッとやさしく扱うのがコツです。
オテロイの種は小さいので余計に摘まみにくいのには閉口します。

アガベ・オテロイの種を蒔く
わかりにくいかもしれませんが、オテロイの種を2鉢に計13粒蒔いてあります。

上の画像のようにしばらくは腰水で乾燥を防ぎます。
このままではせっかく蒔いた種が乾燥してしまうので鉢の上に半透明のシート(といっても事務用のファイルを切ったもの)を乗せて乾燥を防いでいます。

アガベ・オテロイの種を蒔く
鉢の上に半透明のシートを乗せて乾燥を防ぐ

アガベ・オテロイの種まきはこれで終了です。
アガベの実生などと聞くと難しそうに感じますが、蒔き床を用意してアガベの種をまき腰水にでもして水分をあげておけば発芽はします。簡単といえば簡単です。そのあとは結構気を遣いますけどね。

生育環境

室内育成してます。
室温:昼間20〜25℃程度・夜間:15℃程度まで下がっています。
水やり:腰水継続中
光:LEDライトの12時間照射(30,000lux前後)

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2023年1月30日 オテロイ種まき後1日経過

オテロイの種まきをして1日が過ぎましたが、当然変化はありません。

アガベ・オテロイの種を蒔く

2023年2月1日 オテロイ種まき後3日経過 発根が始まる

オテロイの種まき後3日経過で動き始めました。
13粒まいたオテロイの種のうち確認できるだけで10粒が発根していました。

アガベ・オテロイの種から発芽

室内に置いてあるので夜間は15℃を切るくらいまで下がりますが昼間は室温20〜25℃をキープ、LEDライトで適当に光を当てているだけです。
真冬でも環境さえ整えてやれば結構容易に発芽するものです。

以下生育状況は追記していきます。

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2023年2月3日 オテロイ種まき後5日経過

オテロイの種まき後5日経過しました。アガベ・オテロイの種子13粒蒔きましたが発根したのは今のところ10粒です。
1粒はカビが生えていたので廃棄、2粒は未だ動き無しというところです。

アガベ・オテロイの種から発芽
はっきりと根が出てきました。
アガベ・オテロイの幼苗にカビが生えた
糸状カビが生えてしまいました。

今回はベンレートなどは不使用、つまり消毒はしていないのでそのせいなのかは不明ですが1粒の被害で済みました。

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2023年2月6日 オテロイ種まき後8日経過

オテロイの種まき後8日経過しました。
13粒まいたうち発芽して残ったのは11粒、1粒はカビてしまい廃棄、もう一粒は発芽はしたもののその時点で透明になり溶けてしまったのでカビる前に廃棄という結果になりました。
発芽率は11/13なので85%程度でした。

アガベ・オテロイの種から発芽
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2023年2月15日 オテロイ種まき後17日経過

オテロイの種まき後17日経過しました。
画像を見ると大して変わらないように見えますが、根元には本葉が顔をのぞかせています。アガベの場合種類により違いはありますが、おおよそ種まき後10日程度で根元が割れて本葉が見えてくるようです。

アガベ・オテロイの種から発芽
まだ小さいですが本葉が見えています。

2023年2月26日 オテロイ種まき後28日経過

オテロイの種まき後28日経過しました。
約1ヶ月経過したわけですが、画像を見ると本葉も生え揃い元気に成長している様子がうかがえます。見た目もしっかり感を感じますしね。
いましばらくはこのまま腰水で見守っていきます。
植え替えまではあと3ヶ月というところでしょうか。もすぐ3月ですから5月の終わり頃には植え替えが出来るようになっていることを祈りますね。頑張れ!オテロイ!!

アガベ・オテロイの幼苗から本葉が出現
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2023年4月25日 オテロイ種まき後86日経過

あまり変化がないのでちょっと間が空きましたがオテロイの種まき後86日経過しました。
上の画像と比べてみると少し成長しているのがわかります。葉が2枚ほど増えているし苔も増えているといった様子です。
3ヶ月でこれですから長丁場ですわ。

かなり成長したアガベ・オテロイ

2023年6月9日 オテロイ種まき後131日経過

前回から1ヶ月半、種まき後131日を経過したオテロイです。

かなり成長したアガベ・オテロイ

2枚の画像を比べてみると結構成長していることがわかります。
種まき後131日ということは4ヶ月とちょっとというところ、そろそろ植え替えてやろうかなと言うことで季節も良いので植え替えてしまいました。コケも生えているしね。

今回は1つの鉢に複数株植えてあったものを1株1鉢にするだけです。
アガベの種類にもよるのですがオテロイは根が細いので気を使います。なるべく根を切らないようにそのままそ〜っと植え替えてあげましょう。

といいつつ出来上がったのが下の画像。

小さな成長の遅い2株は1鉢にまとめて出来上がったのが10鉢。こうして際限なく鉢が増えてしまうのですが、さて、どこにおこうかと思案中。

中にはこんな株もあってオテロイはなかなかどうして色々な顔を見せてくれます。
1株に成長点が3つあります。こういった変わり者が顔をみせるのがオテロイなんですね。

3頭のアガベ・オテロイ

もう少し成長するとはっきりしてくるんですが、多分下の画像のようになると思います。
これは種まき後8ヶ月ほど経過した3頭のオテロイです。ちょこちょことこういったやつが出てくるのですが、これはよく育ってくれています。この後は株分けするかそのままいくかが目下の悩みですね。

3頭のアガベ・オテロイ
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2023年9月20日 オテロイ種まき後約8ヶ月経過

早いものでオテロイの種を播種してから8ヶ月が過ぎようとしています。
下は現在のオテロイの成長具合です。

植え替え後のアガベ・オテロイ

3ヶ月前と比べてみると結構大きくなっていますね、オテロイ。ただ今のところあんまり特徴のある株はなさそうですし、なんだか成長そのものも遅いような気がします。まぁ、子株だからこれからどうなっていくかはサッパリわかりませんけどね。

成長点が複数ある株も少しずつは大きくなっているようで、よく見ると成長点は4つあるみたいです。

3頭のアガベ・オテロイ
成長点は4つあるみたいですね。
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2023.11.27 オテロイ種まき後約10ヶ月経過ひと回り大きく成長したオテロイ

さらに2ヶ月経過したオテロイ達です。残念ながら左下にあった1鉢に二株植えてあった小さい2株は消滅してしまいましたがその他はそれなりに成長してくれました。2ヶ月で急に大きく成長したような感じがしています。夏も終わって秋から初冬とアガベにとって過ごしやすい気候に変化したからかもしれません。

成長したアガベ・オテロイ

実生のあるあるで同じロットの種でも1つ1つ特徴がまるで違うのは面白いというかなんというかヤレヤレですわ。

実生で有望な株を手にしたい場合は「数」で勝負するしかないですね。ここのように10粒などとケチケチしないで「100粒」とか「200粒」とか多数を蒔いてみて選抜していくのが現実的かな。選抜もれをどうするかは悩みの種ですけどね、生きた植物ですから捨てる訳にもいかないし…。

実生オテロイのいろいろ

成長が早くて図体だけでかいのもいれば

図体の大きいアガベ・オテロイ
図体の大きいアガベ・オテロイ

尖り葉もいるし

尖り葉のアガベ・オテロイ
尖り葉のアガベ・オテロイ

成長不良?もいるし

成長不良のアガベ・オテロイ
成長不良のアガベ・オテロイ

こいつはちょっとオテロイらしい感じ

ちょっとそれらしいアガベ・オテロイ
ちょっとそれらしいアガベ・オテロイ

まだまだ幼苗でこれからどう変貌していくのかはわかりませんが実生なんてこんなものですわ!

あと多頭もいたな。ずいぶん成長したもんだ!

多頭のオテロイ
多頭のオテロイ。頭は3つあります。

2024.2.6 種まき後約1年経過したオテロイ

オテロイの種を蒔いてからちょうど1年経過しました。2ヶ月半前と比較してみるとかなり成長が進んでいます。実生から1年でこのくらいまで育つのかといった参考になるでしょうかね?

ロゼット状になってきてアガベらしくなってきた。

実生なので大小の差も激しく外観も短葉のものがあると思えばやけに細長い葉を持つものもあるなど様々で面白いです。ひとまわり大きくなったのはもちろんですが、ロゼット上に展開が進んでアガベらしくなってきています。

まだまだ小さいせいか鋸歯も控えめでこれからどうなっていくんだろうといった期待感もあります。
無名のオテロイなので過度な期待は禁物ですがね。

成長不良だった株の様子が変わってきた

一株だけほとんど成長せず赤いストレス色をまとっていた奴、ちょっと様子が変わってきました。
どう変わったかというと、ストレス色がなくなり緑になってきたのと、ちょっと成長したように見うけられます。

赤みが抜けてちょっと力強くなってきた成長不良オテロイ。このまま育ってくれるのか???(左下は2ヶ月半前の草姿)

何をしたのかというと、水をジャブジャブ与えただけ。腰水をしてるのと同じような水ジャブジャブ状態にしてみたところ復活の兆しが見えてきた、要するに結果オーライという事ですね。
小さいから根も貧弱で少ない水をうまく吸い上げることができていなかったところに水を豊富にあげたので都合よく成長し始めたといったところでしょうか。

続きます。

2024.7.1 実生後1年6ヶ月のオテロイ

1年半程度の時間経過でこのくらいは育つかな?といった成長速度の例として見て下さい。

途中で植え替えているのですが、大小色々になるところが実生の醍醐味ですかね。
左下の平均的な株の大きさは最大で10cm位になっています。

ノーネームの実生オテロイはこんな感じになります。白鯨とかシーザーとか色々ありますが、オテロイの原点がここにある…といったら言いすぎかな。
中には下の画像のようなかなりな容姿の株もでることはでるのですが、20〜30株で1株あるかないかと言ったところです。

このオテロイは実生後2年弱経過しています。大きさはやはり10cm位です。小さくまとまってくれる奴もたまにでます。

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