今回は巷で人気の亀甲竜の種子を購入しました。種まき(実生)からの成長記録です。
アフリカ亀甲竜
亀甲竜というカッコいい名称ですが「イモ」の仲間、正確にはヤマイモ属なのだそうです。
大きくなるにつれ塊根部分が割れてとても厳つい姿を呈する面白いイモが亀甲竜です。
もっともそこまで育つには長い時間が必要なのでしょう。
ちなみに亀甲竜の寿命は70年とされているようです。
亀甲竜の種の購入
亀甲竜の種を用意しなければなりません。今回もいつもと同じくSeed Stockさんでの購入となります。
購入時の価格は10粒(12粒入っていました)450円でした。
亀甲竜に限らずこの手の種子も諸物価高騰の煽りを受けているのか徐々に値上がりしているようです。
購入時よりもちょっと値が上がっています。
2023年2月18日 亀甲竜の種を蒔く
パキポディウム・エニグマチカムと同じ日に亀甲竜の種子12粒を播種(種まき)しています。
種まきの方法はアガベやパキポディウムと大筋では同じですが、亀甲竜ならではの注意点もあります。
- 亀甲竜はアガベやパキポディウムと違い発芽時に光を必要としないので、種はあえて土の中に軽く埋めるようにした方が良い。
- 亀甲竜の種子についている羽のような部分はカビやすいので取り除いた方が良い
の2点に注意して種を蒔きました。
あと、種まき時は腰水にて乾燥に気をつけることと、強い光が当たらないように蓋をして遮光しました。
2023年2月26日 複数の発芽を確認
写真で記録するのを忘れたのですが、種まきから9日程度で「発芽しているのかな?」と思わせるような土の膨らみを発見、アガベ類よりは発芽までにかかる時間が長いようです。
3月1日現在はわかりにくいですが以下の写真のように弱々しい芽が出てきています。
12粒中11粒の発芽を確認しているので発芽率は92%程となりました。結構良い成績です。
ここのところ全く芽が出ず玉砕する種が多かったのでうれしい限りです。
2023年3月8日 種まき後18日目の亀甲竜
早いもので種まきから18日経過しました。
成長不足のモヤシみたいだった亀甲竜の苗もハート型の葉を広げお芋の仲間らしくしくなってきました。
はじめは11本あった亀甲竜の苗ですが、1本は種の殻が上手く外れなかったのか様子を見ているうちに残念ながらいつのまにか消滅してしまいました。残りの10本は今のところ順調そうです。
2023年3月15日 種まき後25日目の亀甲竜
亀甲竜の種まきをしてから25日経過しました。
亀甲竜もますます成長し葉も大きくなってしっかりとしてきました。
上の画像ではわかりにくいですが、塊根部(イモ)の部分を隠すようにそれぞれの苗の根元に赤玉土細粒を追加してあります。
消滅したと思った苗から新たな葉が出現
1つ消滅したと思っていた苗ですが、新たな葉が出現してきました。消滅したわけではなくイモの部分が残っていたようで一生懸命成長しようとしているようです。
今後正常に育っていくのかはわかりませんが経過を見守っていきます。
2023年4月13日 種まき後54日目のアフリカ亀甲竜
前回から更に30日ほど経過したアフリカ亀甲竜です。とはいっても葉が少し大きくなったことを除けばあまり変化はありません。
今回も塊根部のイモが徐々に出てきてしまうのでこれでもかといった感じで赤玉土細粒を追い用土しておきました。
あと、前回顔をだしていた新たな小さな葉ですが、数日後に茶色に変色し消滅してしまいました。残念。
アフリカ亀甲竜の腰水はいつまでやるのか???
発芽から2ヶ月ほど経過しているアフリカ亀甲竜ですが、いつまで腰水を続けたらいいのでしょう??
目下の懸案事項です。
いつまで腰水をやるのかは永遠の課題のようで、調べてみても人それぞれというか状況次第というかなんというか「これだ!」と言った理論があるわけではなさそうです。
一例を挙げてみると
播種から1ヶ月半くらい播種で塊根部分が出来てくる
しっかりと塊根になる部分が丸くなってきました。この時で約5mmほどですが、根や葉がしっかりと生えてきたこのタイミングで、発芽用の用土から生育用の用土に植え替えを行い腰水管理をやめます。
ディオスコレア 亀甲竜の育て方
亀甲竜の育て方
亀甲竜の育て方は日当たりや風通しのよい場所を好み、寒さに弱いので冬場は室内で育てるとよいですよ。
亀甲竜は冬型の塊根植物で、秋〜冬の間は鉢底から水が流れるまでたっぷりと水やりをします。水やりができない場合は腰水をしましょう。腰水とは、水を張ったバケツなどに鉢ごと浸し底面から水を吸わせること。いつまでなど具体的な時期は特にありません。また、秋から春先にかけて液肥を2週間に1度のペースで施しましょう。
亀甲竜の育て方・基本情報
「根や葉がしっかりと生えてきたこのタイミング」とあったり「いつまでなど具体的な時期は特にありません。」となっていたりで様々であることがわかります。
これらはあくまで一例で、繰り返しますが「人それぞれの腰水卒業のタイミング」で良いみたいです。
状況によって通常育成に移行していけば良いのでしょうが、いきなり乾燥しまくった状態にするのは亀甲竜が環境の変化について行けなくなる可能性もあるので、はじめは水を多めにやり様子を見ながら徐々に減らしていくようにした方が良いかとは思います。
2023年5月26日 種まき後97日目のアフリカ亀甲竜
種まきから約3ヶ月経過したアフリカ亀甲流です。
細目ですがツルも盛大に伸びて「育ったなぁ」という感じを受けます。とりあえず元気そうなのでこのまま見守っていくことにします。
腰水継続中
腰水ですが、今も継続しています。やめ時がわからないのでダラダラと続けているといった感じです。
たまに管理忘れで腰水が蒸発しきっていても亀甲流は平然としている(しおれることもない)のでやめてもいいのかもしれません、腰水。
そろそろ休眠期のはず
良くみてみると葉が黄色っぽく変色しているのがわかるのですが、アフリカ亀甲流は6月〜8月頃に休眠状態になるようなのでその影響なのかもしれません。
2023.11.27 その後の亀甲竜
大分間が空いてしまいましたが、亀甲竜はどうなっているのでしょうか?
経過の概略を記載すると…
1. この亀甲竜ははっきりした休眠は無かったみたい
2. 休眠させようとして断水した
3. 断水がまずかったみたいで亀甲竜の葉は枯れたが塊根部が乾燥芋のようになってしまった
4. 慌てて植え替え&水やりで何とかしようとあがく
5. 水をあげたのが功を奏したのか新しい葉が展開し始める。しかし2株はそのまま永眠となる
6. 現在に至るもあまり調子が良さそうには見えない
とまぁこんな感じで推移してきたわけです。初夏の頃に休眠するのは亀甲竜の常識らしいのですが、どうも見ていたところではハッキリと休眠したようには見えなかったですね。そうゆう事もあるのかなぁと亀甲竜を眺めながら妄想するばかりです。
現在の亀甲竜の姿
現状の亀甲竜はこんな様子をしています。
2株永眠で残りは8株、なんだか成長も悪く葉数もここしばらく増えた様子がありません。しかも葉が黄色くなってきた株もある始末で悩みは深まるばかりです。
室内育成しているのが災いして亀甲竜が季節を感じることができないのか、そもそもこういったものなのか判断しかねます。
このままだましだまし育成を続けて来年の休眠明けに(休眠するかな?)植え替えるのがいいかななどとこれまた妄想しているところです。
塊根部がないじゃないかとお叱りを受けそうですが、塊根部は用土の中に埋めてあるのでご容赦を。
2024.1.11 葉が枯れまくった亀甲竜
葉が枯れ始める兆候を見せてから2ヶ月近く経過した亀甲竜、兆候どころかすっかり枯れてしまっていまは丸はげ状態になってしまいました。
枯れてカラカラになった葉を残しておいてもしょうがないので全て刈り取ってしまった亀甲竜、サッパリとした姿になりました。
葉っぱは茶色に枯れていまはゴミ箱の中に。
亀甲竜の休眠期はばらつきはあるものの6月〜8月上旬あたりらしいのですけど、この亀甲竜はすでに休眠しちゃったのかどうなのか??判断しかねます。完全室内育成で妙に暖かかったりするのがいけないのでしょうか?亀甲竜が季節の判断を間違えてるとか…。
葉は落ちていますが塊根部分が腐ったりしている感じではないのでとりあえず水をやって様子見としました。
以後継続していきます。
コメント