パキポディウム グラキリス(Pachypodium rosulatum var. gracilius)
これはアガベではありませんが、まぁお許し下さい。
今人気のパキポディウム グラキリスの種子を購入することができたので早速種まきしてみました。
アガベもなかなかのくせ者ですがそれに輪をかけたくせ者がパキポディウムでしょうか。
パキポディウム・グラキリスの種まき(実生)からの成長記録です。
種子の購入先
パキポディウム グラキリスは大変な人気のようで、いつものSeed Stockさんでも常に品切れで入荷の予定は未定状態でどうしようもありません。他のオンラインショップもことごとく売り切れ・品切れでとりつく島もありません。
そこで頼ったのが、みんなが一度は使ったことがある(かもしれない)ヤフーオークション。
このヤフオクに出品されていたグラキリスの種10粒を2,480円で落札。
パキポディウム グラキリスは人気があるだけに出品者も強気で「高いなぁ」とため息をつきながらの落札でした。
種まきをしてみました
数日後グラキリスの種が到着したので早速の種まき敢行です。
パキポディウムは初めてなので基礎知識ぐらい知らなければといろいろ調べてみると、どうもアガベよりかなりデリケートで気を付けないとすぐに種子にカビが生えてしまうことが多いとのこと、面倒くさいなぁと思いながらもやりました。
- ベンレートにてグラキリスの種子の殺菌
- 種まき用土を熱湯で殺菌消毒
きっちりやらして頂きました。
鉢はプレステラ90のホワイト、用土はいつものやつを使い、一番上に根張りを助けるためにと思い珍しくバーミキュライトを5ミリほどの厚さで敷いておきました。
グラキリスの種は向光性らしく、種を用土の上に乗せておけば良いとのことだったのでその通りにやりました。
あとは、湿度を保つためにプレステラ90がすっぽり入るサイズの容器に入れてフタをしたら腰水にして植物育成ライトの光を当てて様子を見るだけです。
発芽したのは1粒
種まきしたのは6月20日頃です。
グラキリスの種ってなかなか発芽しないんですね。ようやく発芽を確認したのは種まきから1週間以上たってからでした。
種・用土共にきっちり殺菌したにもかかわらず、10粒まいて発芽したのはなんと1粒のみ。
カビは出なかったのですが発芽率10%とは予想外の低さです。
1粒だけ発芽した憎いやつ、それが下の画像です。秘蔵っ子のパキポディウム グラキリスをじっくりとご堪能下さい。
左が斜め上から見たところ、右がもう少し横から見たところです。
種まきが6月20日頃ですから、これで発芽から約2ヶ月後の姿です。もう2ヶ月か〜、早いな。
種まきから現在まで室内温度28〜32℃・腰水・植物育成ライト12時間照射で、まぁ順調に育っている?のでしょうか??
経験もないし比較するものもないので判断しかねています。
第2弾 種の購入と種まき
発芽率10%では「なんだかなぁ」といったところで到底満足できるものではありません。
というわけで、パキポディウム グラキリスの種を再度購入、再度種まきしてみることにしました。
発芽率10%とは種の鮮度が低かったのでしょうか、それともやり方が間違ってるのでしょうか、これでハッキリわかるはずです。
グラキリスの種子の再購入
再度ヤフオクで購入するのも芸がないので、今回はPayPayフリマに出品されていたグラキリスの種子5粒を1,777円で購入かと思いましたがクーポン利用で1,477円で購入でした。助かった〜。
再度種まき敢行
種まきの手順や環境は以前と同じにして虎の子の5粒を「発芽しろ〜発芽しろ〜」と念じながらバーミキュライトの上に乗せていきます。
種を蒔いたのは8月3日頃ですので種まき後2週間目の状況といったところです。
今回はすべて発芽か?
ちょっと見にくいですが、下の画像が現在の状況です。
今回も発芽までに1週間くらいかかりました。
5粒のうち一つだけ右上に気が早いやつがいて早々に発芽してくれました。他はそれに数日遅れで順々に発芽してくれました。最後の1粒(右下)は根を出し始めたところです。
今回は5粒まいて5粒発芽してくれたようで、発芽率100%でした。
発芽までの手順は前回と同じなのでやはり種の鮮度の問題だったのでしょうか。
出品者の説明書きでは今年の8月頃に自家採種したものらしいのですが、そうなると種も新鮮そのものであるのは間違いないでしょう。
8月21日 グラキリスの状態
秘蔵っ子のパキポディウム グラキリスは5日ほどで葉を1枚展開しています。
順調なようです。
再度種を蒔いた5粒のグラキリス
こちらも葉を展開し終わったもの4粒、ちょっと遅れて怪しいもの1粒(右下)といった状態です。
9月7日 グラキリスの状態
種まきから約2ヶ月半、前回から17日経過しています。
今のところ特に異常なく順調に成長しているように見えます。
■生育環境:室内、気温28℃〜32℃、腰水(3日ほどで水替え)、植物育成ライト12時間照射
幹もプックリとしていてなかなかいい感じです。日本で芽を出したパキポディウムグラキリスが今後どのような姿になっていくのか楽しみです。
5粒のグラキリスの状況
あとから巻いた5粒のグラキリスの現状です。
一応すべて発芽し、17日の経過で本葉も少し出てきており少しずつ成長しています。
心配していた成長が危ぶまれていた1株も小さいながら頑張って育とうとしているよう見えます。
■生育環境:室内、気温28℃〜32℃、腰水(3日ほどで水替え)、植物育成ライト12時間照射
2022年12月12日 種まき後約半年たったグラキリスの状態
早いものでグラキリスの種を蒔いてから半年が過ぎようとしています。
現在のグラキリスの苗ですが、植え替えを行い腰水も止めています。
が、脱落する苗もなく6株すべて葉数も増えて少しは大きくなっている感じがします。
幹も緑色から木質化したのは茶色に変化しています。
途中、葉先が枯れ始めるというアクシデントもあったのですが、乾燥しすぎに気をつけて様子を見ていたところ綺麗な新しい葉が生えてきているのでなんとか乗り切ったようです。
葉先が枯れ込んできたのは乾燥気味だったせいなのかとも思うのですが原因は不明です。
今冬はこのまま室内でぬくぬくと育て休眠はさせないようにしていくつもりです。
2022年12月30日 葉数が増えてきたグラキリス
6株のパキポディウム・グラキリスですが、18日ほどの経過で葉数がかなり増えてきています。
鉢の置き場所が変わっているのでわかりづらいかもしれませんが、12月12日と比較すると育成環境などは全く変えていないのでとりあえず順調に休眠せず成長しているようです。
2023年3月1日 種まき後約6ヶ月経過のグラキリス
早いもので昨年の8月16日に種まきをしてから約6ヶ月、パキポディウム・グラキリスは順調に成長していると思いたい今日この頃です。
下の画像が現在のパキポディウム・グラキリスの状態です。
葉がもさもさしていますが、脇芽がいくつか出てきていてそれぞれに葉を付けているのでそのように見えるのですが元気そうではあります。
そろそろ植え替えたいのだけれどもう少しガマンしてもっと気温が上がってからの方が良いのかあれこれ思案中です。
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