パキポディウム エニグマチカムの種を入手しましたので早速の種まきを行いました。実生からの成長記録です。
パキポディウム エニグマティカム
このパキポディウム エニグマチカム(Pachypodium enigmaticum)は2014年に新しく登録されたパキポディウムだそうです。このエニグマチカムは60mmを超える大輪の花を咲かせるパキポディウムとして注目されているそうです。
Pachypodium enigmaticumは近年記載された最新のマダガスカル産パキポディウムで、直径60mmを超える大輪を咲かせる画期的な新種として、世界的に注目されている。2014年のCSSA(Cactus and succulent society of America)のジャーナルに、チェコのPetr Pavelkaらによって記載発表された種だ(記載論文)。
引用:The Succulentist:STORY OF PACHYPODIUM ENIGMATICUM
エニグマティクム エニグマチクムとも呼ばれているようですが、単なる日本語読みの差ですので気にすることも無いでしょう。
ちなみに「エニグマチカム」とは「謎めいた」という意味だそうです。
エニグマチカムの種子入手先
パキポディウム エニグマチカムの種子の入手先ですが、いつもとおなじくみんな大好きSeed Stockさんで購入しました。というかSeed Stockさんからの入荷情報で買えることができたみたいな感じ。
ちなみに2023年2月23日現在も在庫有りでパキポディウム エニグマチカム販売中です。
(2023年12月16日現在、エニグマチカムの種子は売りきれとなっていました。時々入荷するみたい)
購入価格ですが、ちょっと高めの10粒(12粒入っていました)3,200円でした。
パキポディウムの種子は高価ですよね。
2023年2月18日 播種(種まき)
パキポディウム エニグマチカムの種まきは2月18日に行っています。
種まきの手順はパキポディウム 恵比寿笑い、ホロンベンセの実生・種まきから発芽までとほぼ同じです。違うのは用土の最上部にバーミキュライトでは無く赤玉土細粒に変えました。
バーミキュライトは苔の元?
どうもバーミキュライトを使用すると熱湯消毒しているにもかかわらず苔や藻のようなものがすぐに生えてきてドロドロになってしまうのがどうも気に入らない。一度出現すると取り切ることができないので手の施しようが無くなってしまいます。
赤玉土の場合はそのようなことも無く比較的清潔な状態を保つことができているような場合が多い気がします。
というわけで今回は赤玉土細粒を使用しています。
2023年2月23日 発芽し始めました
今回購入したパキポディウム エニグマチカムの種子は新鮮だったのか2月18日の播種から2〜3日で動き出しました。パキポディウムというと1週間くらいは音沙汰無しの場合が多かったような記憶がありますが、かなり短時間で発芽を始めてくれました。
上の画像は播種から5日後(2月23日)の様子です。
エニグマチカムの種を12粒蒔いたのですが、すでに11粒発芽しているのがわかります。パキポディウム系の種にしては異常に発芽率が良いですね。種がよっぽど新鮮だったのでしょうか?
どちらにしろ発芽してくれるのはうれしいものです。
蓋をするのは止めました
アガベにしろパキポディウムにしろ種を蒔いた時は腰水にし、湿度を保つために密閉容器に入れて蓋をしたりするものなのですが、パキポディウムの種は湿度を上げるとすぐにカビにやられてしまいます。
播種時にベンレートで種を殺菌し用土も熱湯食毒しているにもかかわらずです。
今回も上の画像のようにはじめは蓋をしていたのですが、播種2日目で速効でカビが生えてしまいました。
やはり湿度を上げるとダメだね〜!ということで蓋を取り払ってしまい過度な乾燥を防ぐために適宜霧吹きで水分を与える方法に切り替えています。
カビの生えた種は廃棄せずベンレート水溶液を散布し様子を見ていますが、今のところカビの再発生は抑えられています。発芽までいくかな??
※カビの生えたのは同時に蒔いたカクチベスとデンシフローラムです。
双方未だに発芽せず(-_-;) イヤな予感…
2023年2月27日 播種(種まき)後9日経過したエニグマチカム
種まきから9日後のエニグマチカムの様子です。
結局脱落する株も無く11粒が元気に成長しています。
根が細いせいかうまく立ち上がらずに倒れてしまっているものもあります。もう少ししっかりしてきたら手直ししてあげようと考えています。
2023年3月2日 播種(種まき)後12日経過したエニグマチカム
播種(種まき)から12日経過したエニグマチカムです。本葉も出そろって植物らしくなってきました。
根がうまく土に潜り込めずに倒れてしまっていた苗は自立するように手直ししてあります。
発芽直後の苗には根という部分が2〜3ミリしかなく、ピンセットで手直しするにも非常に神経を使います。といってもピンセットで小さな穴を開けてそこに根を差し込み馴染ませるために水をかけるだけなんですけど、今回は上手くいったみたいです。
2023年3月9日 播種(種まき)後19日経過したエニグマチカム
どうやら残りの1粒も発芽し始めたようです。
下の画像の赤丸の部分、他より遅れて目覚めてくれました。
画像のようにしっかり根を潜り込ませて自立しています。いまだ種の殻がついたままですが順調に本葉がでてくれることを期待しています。上手く育てば発芽率100%です。
発芽しない種もあきらめて捨ててしまわず、しばらくはそのままにしておくものですね。
2023年3月23日 播種(種まき)後33日経過したエニグマチカム
種まきから33日経過したパキポディウム・エニグマチカムです。
最後の1本も無事に発芽・成長を始めて喜ばしい限りなのですが…
1月たっても本葉が顔をのぞかせ始めたといった様子で成長が遅いです。
2023年4月2日 播種(種まき)後43日経過したエニグマチカム
種まきから33日経過したパキポディウム・エニグマチカムです。
3月23日からは10日の経過ですが、この程度の時間ではあまり変化がありません。
しいていえば本葉が少し生長したことくらいでしょうか、相変わらず成長は遅いです。
ただ株の状態はずんぐりむっくりしていていい感じ。いまのところ徒長などはしていないようです。
2023年5月26日 播種(種まき)後97日経過したエニグマチカム
種まきから99日経過したパキポディウム・エニグマチカムです。
大きさに違いはあっても消滅する株もなく2ヶ月弱で結構成長してくれています。
植え替えはまだしないでこのままいけるところまでいってみます。
2023年6月26日 エニグマチカムを植え替えました
1ヶ月前と比べると葉も大きくなり見た目も手狭になってきたような印象を受けるエニグマチカムです。
というわけで暖かい季節(と言うよりも暑い)でもあるし植え替えを行いました。
一部ですがプラポットから取り出してみた時の根張りはこんな感じ。大きく育っている株は根も多いような状態です。
下が植え替え後の画像です。
この後もうまく成長してくれると良いのですがどうなることやら。
2024.6.30 あまり成長していない気がするエニグマチカム
実生後1年4ヶ月程度経過したエニグマチカムですが、なんだか成長しているのかいないのか大丈夫なのでしょうか??
ごく一部ですが、現在のエニグマチカムです。これは元気のある方で、まあまあ成長しているように見えるものです。
塊根部分ですが、画像左下の葉が一番大きいもので直径23ミリ位です。1年4ヶ月でこの程度なのでしょうか???
途中で消滅した株はないので12株あるのですが、6月終盤になっても葉を出さず眠ったままの奴とか塊根部分が10ミリ程度で成長が止まっているような奴とか色々ですわ。
実生の醍醐味と言えばそれまでなのですが…。
以後継続していきます。
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