アガベを屋内育成する時の日照量不足を補うために設置した植物育成LEDライトでしたが、使い方が悪かったのか見事に葉焼けしてしまいました。(゚◇゚)ガーン
LEDライトでアガベが葉焼けかぁ、参ったな!…
パネル型の植物育成ライトですが、すでに1ヶ月以上使っていてアガベ達にも異常はなかったので油断していました。アガベには気の毒な結果になってしいました。
実際に葉焼けしたアガベ・怒雷神やマクロアカンサをご覧下さい。
葉焼けした部分を拡大してみましたが、正直なところこれは直らないだろうな。
葉焼けした原因
ここまで葉焼けした原因ですが、心当たりはあります。
何日か前に、もうちょっと光源までの距離を縮めようとして8cmくらいの台を置いてその上に鉢を置いた…、つまり光源に8cmほど近づいて光が強くなりすぎたのだろうと推測しています。
「やらなきゃ良かった」と思っても後の祭り、痛んだ葉は元に戻りません。このまま成長させて痛んだ葉が落ちていくのを見守るしかなさそうです。幸い株そのものが痛んだ訳ではなさそうなのでそれだけは不幸中の幸いでした。
葉焼けした鉢は他にも…
追加した台の上に置いておいた怒雷神とマクロアカンサ10鉢くらいでしたが、そのうちのいくつかは程度の差こそあれ同じように葉焼けを起こしてしまっています。
幸いにも枯れてしまうような感じではないのが救いですが…。
下は同じく怒雷神。これもひどいですね。全体に葉焼けしてしまっています。
下は葉焼けしたマクロアカンサ、ダメージがあるのか全体的に元気がありません。
葉焼けするのはあっという間だった
「お前が気づかなかっただけだろ!」と突っ込まれそうですが、つい先日まで異常なかったのに気がついたらかなりやられていました。というか、やはり台座を使って光源に近づけたのがいけなかったんだろうな。
植物育成LEDライトを使う時の注意点
植物育成ライトが有効だといっても単に光を当てていれば良いというものでもないようです。今回の葉焼け騒動で思い知らされました。
遅まきながら、いくつか植物育成LEDライトを使用する上での注意点を調べてみました。
本当に遅まきな柄ですが同じ間違いを起こさないためにも再確認です。
ライトの付けっぱなしはNG
アガベはCAM植物なので、
- 昼間は水分の蒸発を防ぐために気孔を閉じている
- 涼しい夜間帯に気孔を開き二酸化炭素を吸収する
- 明るくなってから蓄えていた二酸化炭素(厳密に言えばリンゴ酸)を使って光合成をする
というサイクルをしています。
ライトを付けっぱなしにすると夜間帯に二酸化炭素を吸収できず逆に成長出来なくなってしまいます。
うっかり付けっぱなしにした」などということの無いようタイマーを使用した方が良いでしょう。
といいつつ、手作業でON・OFFをしている自分がいます。
ライトの照射距離を均一にしない
適当な距離から光を当てたら調子が良かったからといって、すべてのライトで照射距離を統一しないことです。
今回はパネル型のライトを使ってスチール棚に固定しているので自由な距離はなかなかとれません。今回は台を使ってむやみに距離を近づけすぎたという大失敗をしてしまったようなので、今後は様子を見ながら決めていくしかありませんね。逆に遠すぎると光量不足で徒長してしまうだろうし、なかなかやっかいです。
まんべんなく真上から光を当てる
パネル型LEDライトなので電球型よりははるかに均等に照射できそうなのですが、やはりパネルの周辺部は多少光量が落ちてしまいます。
対策として、パレットごとにローテーションをすることで光量の不均一を解消しています。
また、パネルの下に鉢を並べるような状態で真上から光が当たっていますので、この点に関しては支障ないと思います。
風を送る
室内は無風ですのでそのままではうまくありません。風が無いと上手く育たないのです。
風を当てるのは
- 徒長を避けるため
- 熱を下げるため
- 乾燥させるため
- 成長を促すため
だそうですが、扇風機で24時間風をあてているので特に問題はなさそうです。
植え替え直後の株は要注意・要観察
調子の良かったアガベでも植え替えによって根からの水分の吸収と葉からの水分の蒸散のバランスが崩れてしまうことが考えられます。植え替えに伴い根を整理することは良くあることですが、根が再び伸びてくるまでの間は水分の需給バランスが崩れていると思って間違いないでしょう。
植え替え直後から同じようにLEDライトにて光を当てるのは控えた方が良さそうです。
まとめ LEDライトでも葉焼けに注意
LEDライトだから日光よりずっと弱いから大丈夫だろ!と考えて大雑把なことをしていたらアガベに多大な負担をかけることになってしまいました。
室内育成をする場合、光量不足を補うために植物育成LEDライトを使用するのが一般的になってきています。そのLEDライトも年々性能が向上して光量も確保できるようになってきていますので、うっかりすると今回のように葉焼けを起こしてしまう場合もありますのでお気を付け下さい。
あと、アガベによっても葉焼けしやすい種類があったり、同じ種類でも株ごとに光に対する耐性が違ったりしてくるようなのでこまめな観察は必須ですね。
アガベ達のためにもね。
参考サイト
ELBAZ FARM:植物育成LEDライトを使う際に注意したい5つのこと
ルーラル電子図書館:CAM植物
2023.2.6 葉焼け部分の現状
アガベがLEDライトで葉焼けしてから2週間くらい経過した現状です。
やはり治ることは無く枯れ込んできてしまいました。ちょっと痛々しいですが自戒の念を込めて記録しておきます。
葉焼けした部分は火傷と同じですから治らないですよね。太陽光と比べて2分の1から3分の1程度の明るさしかないLEDライトですが、どうも太陽の直射とは違った性質があるように思えます。
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